日本古寺 / 土門拳
29cm×21.5cm 304P
戦後の日本写真の黎明期を築いた巨匠・土門拳による写真集。
本作は、ライフワークとして撮影していた彼の代表作『古寺巡礼』の中から、建築物を中心に、25の寺院の堂塔、庭園、収蔵品、加えて石造、石仏などの写真170点を厳選し収録した1冊。
収録されている世界遺産の寺院は11、国宝は40、重要文化財は17。普段⼀般公開されていないものも多く含まれています。
古来より聖域とされてきた室生山の深い緑の中に立つ幽玄な室生寺から始まり、千三百年以上の命脈を保つ世界最古の木造建築でもある法隆寺の列柱、平城京遷都の時期に創建された時のままの薬師寺東塔の裳階、後世の庭園に限りない影響を与えた西芳寺の苔庭、現存する最古の色彩曼荼羅とされる東寺の両界曼荼羅図、千利休がつくったとされる日本最古の茶室待庵の床の間、内外に金箔が施された中尊寺金色堂の螺鈿細工など、これらの古寺が持つ素朴で力強く、また整然とした厳粛さを湛える建築物の細部、その美しい意匠からは、当時の宮大工たちの技術や美的センスがうかがえ、また同時にそれを見事な構図で切り取って見せる土門拳の写真家としての感性が如実に伝わってきます。
写真のセレクトや色校正は、土門拳の弟子として『古寺巡礼』全五集の撮影に助⼿として同行した写真家の藤森武氏が監修。土門拳自らが執筆した寺院解説や『古寺巡礼』に関するエッセイも掲載。
戦後の日本写真の黎明期を築いた巨匠・土門拳による写真集。
本作は、ライフワークとして撮影していた彼の代表作『古寺巡礼』の中から、建築物を中心に、25の寺院の堂塔、庭園、収蔵品、加えて石造、石仏などの写真170点を厳選し収録した1冊。
収録されている世界遺産の寺院は11、国宝は40、重要文化財は17。普段⼀般公開されていないものも多く含まれています。
古来より聖域とされてきた室生山の深い緑の中に立つ幽玄な室生寺から始まり、千三百年以上の命脈を保つ世界最古の木造建築でもある法隆寺の列柱、平城京遷都の時期に創建された時のままの薬師寺東塔の裳階、後世の庭園に限りない影響を与えた西芳寺の苔庭、現存する最古の色彩曼荼羅とされる東寺の両界曼荼羅図、千利休がつくったとされる日本最古の茶室待庵の床の間、内外に金箔が施された中尊寺金色堂の螺鈿細工など、これらの古寺が持つ素朴で力強く、また整然とした厳粛さを湛える建築物の細部、その美しい意匠からは、当時の宮大工たちの技術や美的センスがうかがえ、また同時にそれを見事な構図で切り取って見せる土門拳の写真家としての感性が如実に伝わってきます。
写真のセレクトや色校正は、土門拳の弟子として『古寺巡礼』全五集の撮影に助⼿として同行した写真家の藤森武氏が監修。土門拳自らが執筆した寺院解説や『古寺巡礼』に関するエッセイも掲載。