家の神さま 民間信仰にみる神と仏 / 鶴岡幸彦、西岡潔
21cm×15cm 160P
かつて「神や仏であったもの」に夢中になってしまったコレクター・鶴岡幸彦の民間仏コレクションを写真とテキストで紹介した1冊。
七福神の恵比寿像、大黒像や、集落の境界に置かれ、災厄や悪病を防ぐものとされていた道祖神、山村で広く信仰された山の神像、南九州の農村で見られる田の神像、東北を中心に信仰されているオシラサマ、その他、信仰の対象になったオオカミ、馬や狐、狛犬、招き猫まで、江戸時代から昭和初期ままでのものとされる、民間仏の数々。
国宝にも重要文化財にもならないけれど、かつて誰かが大切にしていた神さま仏さまは、人々の祈りのかたちを表しているとも言えます。その造形だけでも魅力的なのですが、本書ではそこに著者の一言が添えられています。なんだかわからない像に、わからないがゆえに、抗いがたく惹かれている人のまなざしは、もしかすると、当時の人々が「家の神さま」を見ていたまなざしと近いものなのかもしれません。
かつて「神や仏であったもの」に夢中になってしまったコレクター・鶴岡幸彦の民間仏コレクションを写真とテキストで紹介した1冊。
七福神の恵比寿像、大黒像や、集落の境界に置かれ、災厄や悪病を防ぐものとされていた道祖神、山村で広く信仰された山の神像、南九州の農村で見られる田の神像、東北を中心に信仰されているオシラサマ、その他、信仰の対象になったオオカミ、馬や狐、狛犬、招き猫まで、江戸時代から昭和初期ままでのものとされる、民間仏の数々。
国宝にも重要文化財にもならないけれど、かつて誰かが大切にしていた神さま仏さまは、人々の祈りのかたちを表しているとも言えます。その造形だけでも魅力的なのですが、本書ではそこに著者の一言が添えられています。なんだかわからない像に、わからないがゆえに、抗いがたく惹かれている人のまなざしは、もしかすると、当時の人々が「家の神さま」を見ていたまなざしと近いものなのかもしれません。