BANNKÖRBE / ALADIN BORIOLI

BANNKÖRBE / ALADIN BORIOLI

販売価格: 7,920円(税込)

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26cm×20cm 178P

2014年以来、理論的、図像学的、民族学的手法を用いてミツバチと人間の関係を研究しているアーティスト、アラディン・ボリオリが、17世紀から20世紀初頭にかけて北ドイツで流行した「BANNKÖRBE(バンケルベ)」と呼ばれる養蜂箱を紹介した1冊。

「BANNKÖRBE(バンケルベ)」は「お守り籠」と訳され、17世紀から20世紀初頭にかけて、特にニーダーザクセン州で流行したユニークな養蜂技術のこと。奇妙な仮面を前面に貼り付けたような意匠を持つバンケルベの姿は、ミツバチの巣籠としての機能に加え、熊や蜂蜜泥棒、悪霊を追い払うという目的があったといいます。世にも怖ろしい表情の仮面から、猿を模したようなもの、少しとぼけたような拙いものなど、民衆それぞれの信仰心や技術、工夫が表れていて興味を惹かれます。

本書では、呪術的な信仰に深く根ざしたこの伝統を探求し、徹底した現地調査によってミツバチと人との関わりの歴史を紐解いています。