REVUE FAIRE – TO LOOK AT THINGS #22 - SPECIAL ISSUE: ARTISTS POSTERS
29.7cm×21cm 72P
グラフィックデザインスタジオ「Syndicat」と出版社「Empire」を主宰するデザイナー・デュオ、サシャ・レオポルド(Sacha Léopold)とフランソワ・ハーヴェゲール(François Havegeer)によって創刊された、フランス発のグラフィックデザイン誌『レヴュ・フェール(REVUE FAIRE)』。
第22号は、「アーティスト・ポスター」をテーマとした72ページ構成の特別号。
「オクシタニー/ピレネー メディテラネ地域圏現代美術館(MRAC Occitanie / Pyrénées-Méditerranée)」では、2017年7月から10月まで「Honey I rearranged the collection - Posters from the Lempert collection」と題された展覧会が開催された。異色のアメリカ人コンセプチュアル・アーティストであるアレン・ルッパーズバーグ(Allen Ruppersberg)の作品に由来するタイトルを冠したその展覧会では、50年以上にわたって丹念に収集されてきた「Lempert collection」から抜粋したポスターが展覧され、ベンジャミン・ヴォーティエ(Ben)、マルセル・ブロータス(Marcel Broodthaers)、ジェームス・リー・バイヤース(James Lee Byars)、ハンネ・ダルボーフェン(Hanne Darboven)、ジーノ・デ・ドミニシス(Gino De Dominicis)、ジャン・デュビュッフェ(Jean Dubuffet)、リチャード・ハミルトン(Richard Hamilton)、クレス・オルデンバーグ(Claes Oldenburg)、ロバート・ラウシェンバーグ(Robert Rauschenberg)、ディーター・ロス(Dieter Roth)、アンディ・ウォーホル(Andy Warhol)、ローレンス・ウェイナー(Lawrence Weiner)らの作品が連ねられた。慣習にとらわれないメディアである「ポスター」を通じて芸術的創造性にアプローチした、ユニークなコレクションであった。
美術評論家でありキュレーター、アーティストブックの研究者であるジェローム・デュペイラ(Jérôme Dupeyrat)と、グラフィック・デザイン理論家、研究者であり教鞭も執るティエリー・シャンコーニュ(Thierry Chancogne)は、歴史的に重要な位置付けを成す「アーティストのポスター」のコレクションを起点とし、アートとグラフィックデザインの間に存在する論争的な関係について議論を続ける。
アーティストによるポスターもしくは「アフィッシュ(フランス語で「ポスター」の意)」は、アーティスト自身によって企画されたアートにまつわるイベントを宣伝するために古くから用いられてきた媒体であるとともに、フレンチ・スタイルで描かれたポスターへ向けたある種の情熱と、芸術を民主化しようと試みる特定の芸術活動への願望を表す歴史的な媒体でもある。これは、アーティスト陣が新たなグラフィック文化を、グラフィックデザイナーたちが新たな芸術的野心を得た一時代における、グラフィックデザインとアート間における新たな関係性の可能性を象徴するものであり、兆候でもある。
近現代史から引用された理論的、芸術的、グラフィック的な文脈によって育まれたテーマごとに交わされたやりとりは、アーティストのためのポスター、アーティストによって作られたポスター、アート的なポスター、そしてポスターのアートをデザインしてきた「M/M(Paris)」のマティアス・オグスティニアック(Mathias Augustyniak)による経験に裏打ちされた考えによって強調されている。
グラフィックデザインスタジオ「Syndicat」と出版社「Empire」を主宰するデザイナー・デュオ、サシャ・レオポルド(Sacha Léopold)とフランソワ・ハーヴェゲール(François Havegeer)によって創刊された、フランス発のグラフィックデザイン誌『レヴュ・フェール(REVUE FAIRE)』。
第22号は、「アーティスト・ポスター」をテーマとした72ページ構成の特別号。
「オクシタニー/ピレネー メディテラネ地域圏現代美術館(MRAC Occitanie / Pyrénées-Méditerranée)」では、2017年7月から10月まで「Honey I rearranged the collection - Posters from the Lempert collection」と題された展覧会が開催された。異色のアメリカ人コンセプチュアル・アーティストであるアレン・ルッパーズバーグ(Allen Ruppersberg)の作品に由来するタイトルを冠したその展覧会では、50年以上にわたって丹念に収集されてきた「Lempert collection」から抜粋したポスターが展覧され、ベンジャミン・ヴォーティエ(Ben)、マルセル・ブロータス(Marcel Broodthaers)、ジェームス・リー・バイヤース(James Lee Byars)、ハンネ・ダルボーフェン(Hanne Darboven)、ジーノ・デ・ドミニシス(Gino De Dominicis)、ジャン・デュビュッフェ(Jean Dubuffet)、リチャード・ハミルトン(Richard Hamilton)、クレス・オルデンバーグ(Claes Oldenburg)、ロバート・ラウシェンバーグ(Robert Rauschenberg)、ディーター・ロス(Dieter Roth)、アンディ・ウォーホル(Andy Warhol)、ローレンス・ウェイナー(Lawrence Weiner)らの作品が連ねられた。慣習にとらわれないメディアである「ポスター」を通じて芸術的創造性にアプローチした、ユニークなコレクションであった。
美術評論家でありキュレーター、アーティストブックの研究者であるジェローム・デュペイラ(Jérôme Dupeyrat)と、グラフィック・デザイン理論家、研究者であり教鞭も執るティエリー・シャンコーニュ(Thierry Chancogne)は、歴史的に重要な位置付けを成す「アーティストのポスター」のコレクションを起点とし、アートとグラフィックデザインの間に存在する論争的な関係について議論を続ける。
アーティストによるポスターもしくは「アフィッシュ(フランス語で「ポスター」の意)」は、アーティスト自身によって企画されたアートにまつわるイベントを宣伝するために古くから用いられてきた媒体であるとともに、フレンチ・スタイルで描かれたポスターへ向けたある種の情熱と、芸術を民主化しようと試みる特定の芸術活動への願望を表す歴史的な媒体でもある。これは、アーティスト陣が新たなグラフィック文化を、グラフィックデザイナーたちが新たな芸術的野心を得た一時代における、グラフィックデザインとアート間における新たな関係性の可能性を象徴するものであり、兆候でもある。
近現代史から引用された理論的、芸術的、グラフィック的な文脈によって育まれたテーマごとに交わされたやりとりは、アーティストのためのポスター、アーティストによって作られたポスター、アート的なポスター、そしてポスターのアートをデザインしてきた「M/M(Paris)」のマティアス・オグスティニアック(Mathias Augustyniak)による経験に裏打ちされた考えによって強調されている。