XEROGRAFIA [JAPANESE / REPRINTED EDITION] / Bruno Munari

XEROGRAFIA [JAPANESE / REPRINTED EDITION] / Bruno Munari

販売価格: 7,040円(税込)

数量:
29.5cm×21cm
52P + 4P

イタリア人デザイナー、ブルーノ・ムナーリ(Bruno Munari)の作品集。

2026年4月22日から6月13日まで、ブリュッセルの「Saint-Martin Bookshop」で開催された展示に伴い刊行された。アーティスト、ガブリエラ・ザラピ(Gabriella Zalapì)によるテキストを日本に訳して収録した4ページの冊子が付属する。(版元では他にイタリア語、フランス語、英語版が刊行されている)。

オリジナルは、1970年開催の「第35回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展(the 35th Venice Biennale)」に際して制作された今では希少な存在となる一冊である。1963年に始まり、その生涯を通じて継続された、「ゼロックス914(Rank Xerox 914)」を用いた実験に焦点を当て、代表的著作「Xerografia: Documentazione sull’uso creativo delle macchine Rank Xerox」に記録された作品群から抜粋したもの紹介している。「ゼロックス914」は、世界初の普通紙複写機として開発され、当時画期的な存在であった。

「もし、万人のためにつくられた芸術ではなく、万人に属する芸術へと到達したいのであれば、芸術的行為を容易にする道具を見出す必要がある。同時に、誰もが創作をおこなえるだけの方法と素養を持てるようにしなければならない。

ブルジョワ的概念に基づく偉大な芸術、すなわち『天才』によって手仕事で生み出され、ごく裕福な者だけに向けられた芸術は、もはや現代において意味を持たない。『万人のための芸術』と呼ばれるものも、単にその廉価版に過ぎず、依然として天才という観念を保持し続け、他のすべての人々に劣等感を抱かせている。

現代の技術的可能性は、誰もが制作し、美的価値を持つ何かを生み出すことを可能にしうる。芸術に対する劣等感を克服した者であれば、長く抑圧されてきた自身の創造性を行動へ移すことができる。

視覚的実践者の役割のひとつは、実験を重ね、道具を探求し、それらを制作を助ける『職人の秘訣』とともに次の人へ手渡していくことにある。


ランク・ゼロックスの機械は、誰もが表現することを助けうる力を備えている。本来はイメージを複製するために発明されたものだが、今日ではイメージそのものを生み出すことができる。もちろん、他のあらゆる媒体と同様に限界は存在する。しかし、たとえばピアノという楽器にも、長く伸ばした単音を鳴らせないという制約がある。それでもなお、ピアノが音の芸術作品を生み出しうる道具であることは疑いようがない。つまり、他の媒体と同様に、一定の制約の中で操作すること、そして当然ながら、すぐに傑作を生み出せると期待しないことが重要なのである。」
-ブルーノ・ムナーリ(1969年)