全員悪人 / 村井理子

全員悪人 / 村井理子

販売価格: 1,540円(税込)

19cm×13cm 172P

再入荷しました。


『兄の終い』で不仲の兄との別れを書いたエッセイスト、村井理子による、認知症になった家族との対話から見えた、実話を基にした物語。

当事者の恐れと苦しみを、時にユーモラスに、時にドライにリアルに描いた認知症の母を巡る家族のドラマ。


“老いるとは、想像していたよりもずっと複雑でやるせなく、絶望的な状況だ。そんななかで、過剰に複雑な感情を抱くことなく必要なものごとを手配し、ドライに手続きを重ねていくことが出来るのは私なのだろう。これは家族だからというよりも、人生の先達に対する敬意に近い感情だと考えている。(「あとがき」より)"