石ころ路 / 田畑修一郎

石ころ路 / 田畑修一郎

販売価格: 1,870円(税込)

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19cm×13cm 120P

京都の出版社が人々の心に染み入る作品を取り上げ、小品仕立ての書籍にしてお届けする『本のともしび』シリーズ。第二弾は、昭和期に活躍した早世の作家・田畑修一郎の作品3編を収録した1冊。

暗く切ない人間模様のなかにどこか親しみを感じる「あの路この路」、虚無感をいだく主人公とその友人の死を扱った「木椅子の上で」の2編と田畑文学の柱のひとつといえる「石ころ路」を収録。自身の病と私生活の苦悩から逃れるように三宅島へ赴いたひとりの男が主人公の「石ころ路」は、現地の風景や住民との交流をきっかけに、陰鬱としたなかに一筋の光を見つけるように少しずつ自身を取り戻していく姿が描かれます。

日常生活を正面からとらえ、自分を静かに見つめて描かれた田畑文学の一端を読者の心に届けます。