よく育ったお水たち / ノブセノブヨ
18cm×13cm 48P
限定50部
再入荷しました。
愛知を拠点に活動中の詩人、イラストレーター、ノブセノブヨによる、2020年から現在までに書き溜めた詩の中から厳選して編んだ詩集。
資生堂「WEB花椿」の公募で選出された「空飛ぶ布団生活」(2021年)、『現代詩手帖』掲載の「手を洗う」(2020年)など全10編を収録。
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「いつの頃からか 何処にいても 蜜柑の葉が頭の上にいるようになって 見上げるとふさふさと音がする ある日 会社の人にそれは何かと聞かれ うまく答えられなかった」(「蜜柑」)
「足元にはみみずが一匹 ここにはまだ山びこが届く ここにはもう山びこが届かない ちょうどその場所で干からびていた」(「お水」)
言葉は川。現在を遥か遠くまで運ぶが、私たちをいつも別々の対岸へと押しやる。それでも向かい側へ手を伸ばすには、言葉を使わざるを得ない。詩は矛盾そのものだと思う。
_ノブセノブヨ
限定50部
再入荷しました。
愛知を拠点に活動中の詩人、イラストレーター、ノブセノブヨによる、2020年から現在までに書き溜めた詩の中から厳選して編んだ詩集。
資生堂「WEB花椿」の公募で選出された「空飛ぶ布団生活」(2021年)、『現代詩手帖』掲載の「手を洗う」(2020年)など全10編を収録。
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「いつの頃からか 何処にいても 蜜柑の葉が頭の上にいるようになって 見上げるとふさふさと音がする ある日 会社の人にそれは何かと聞かれ うまく答えられなかった」(「蜜柑」)
「足元にはみみずが一匹 ここにはまだ山びこが届く ここにはもう山びこが届かない ちょうどその場所で干からびていた」(「お水」)
言葉は川。現在を遥か遠くまで運ぶが、私たちをいつも別々の対岸へと押しやる。それでも向かい側へ手を伸ばすには、言葉を使わざるを得ない。詩は矛盾そのものだと思う。
_ノブセノブヨ