COMPANIONS / Yana Wernicke
24cm×17cm 112P
ドイツ人写真家、ヤナ・ヴェルニケ(Yana Wernicke)の作品集。
本書は、ドイツ・ロマン主義と現代的な価値体系とを交えつつ、二人の若い女性と、彼女らが救い、愛し、遊び、世話をする農園の動物たちの間にある親密な絆を不思議な優雅さと共に記録したシリーズ。
イギリス人小説家、美術評論家のジョン・バージャー(John Berger)は、名著『なぜ動物を観るのか?(Why Look at Animals?)』(1997年)の中で、動物をその「有用性」に関連して評価し扱う「資本主義の文化」が、人間と動物の間の以前の神聖な絆をほぼ完全に侵食したことを解き明かしています。ペットを飼ったり、動物園に行ったりすることは、かつて私たちが共有していた動物との真の絆の模倣に過ぎないというのが、バージャーの見解でした。しかし、写真家のヤナ・ヴェルニケは、自然世界とより強く結びつきたいという想いを持ち、かつての動物との関係を取り戻そうとしている人間はまだいるのだと、彼らの存在を記録しようと、ドイツ各地の保護施設を訪れ、動物たちとその保護者たちを撮影していました。その中で、保護された動物たちを独自に世話する2人の若い女性、ジュリーとロジーナに出会います。彼女たちはそれぞれ死に瀕した動物を救い、愛し、遊び、世話をして、牛や豚、あひるなど一般的には経済的価値でしか捉えられていないことが多い動物との密接な関係を結んでいたのでした。本書『COMPANIONS』では、彼女たちと動物たちとの愛と信頼の絆を、穏やかで感動的な作品としてまとめ上げています。
ヤナ・ヴェルニケは、自然や動物との再接続という考え方に興味をもって、それがどのように行われるかを探求しています。人間と動物との理想的な状況を考え、何ができるのか、何が改善されるべきなのか。本書は様々な問題点を浮かべ上がらせながら、人間と動物とのある種のユートピアを提示した作品集となっています。
ドイツ人写真家、ヤナ・ヴェルニケ(Yana Wernicke)の作品集。
本書は、ドイツ・ロマン主義と現代的な価値体系とを交えつつ、二人の若い女性と、彼女らが救い、愛し、遊び、世話をする農園の動物たちの間にある親密な絆を不思議な優雅さと共に記録したシリーズ。
イギリス人小説家、美術評論家のジョン・バージャー(John Berger)は、名著『なぜ動物を観るのか?(Why Look at Animals?)』(1997年)の中で、動物をその「有用性」に関連して評価し扱う「資本主義の文化」が、人間と動物の間の以前の神聖な絆をほぼ完全に侵食したことを解き明かしています。ペットを飼ったり、動物園に行ったりすることは、かつて私たちが共有していた動物との真の絆の模倣に過ぎないというのが、バージャーの見解でした。しかし、写真家のヤナ・ヴェルニケは、自然世界とより強く結びつきたいという想いを持ち、かつての動物との関係を取り戻そうとしている人間はまだいるのだと、彼らの存在を記録しようと、ドイツ各地の保護施設を訪れ、動物たちとその保護者たちを撮影していました。その中で、保護された動物たちを独自に世話する2人の若い女性、ジュリーとロジーナに出会います。彼女たちはそれぞれ死に瀕した動物を救い、愛し、遊び、世話をして、牛や豚、あひるなど一般的には経済的価値でしか捉えられていないことが多い動物との密接な関係を結んでいたのでした。本書『COMPANIONS』では、彼女たちと動物たちとの愛と信頼の絆を、穏やかで感動的な作品としてまとめ上げています。
ヤナ・ヴェルニケは、自然や動物との再接続という考え方に興味をもって、それがどのように行われるかを探求しています。人間と動物との理想的な状況を考え、何ができるのか、何が改善されるべきなのか。本書は様々な問題点を浮かべ上がらせながら、人間と動物とのある種のユートピアを提示した作品集となっています。