VACANCES バカンス 4 待ちびらき

VACANCES バカンス 4 待ちびらき

販売価格: 1,200円(税込)

18cm×12cm 140P


心のバカンスを追い求めるカルチャー雑誌『VACANCES(バカンス)』。

今号は「待つ、ひらく」について考え、インタビューや哲学対話を経て「待ちびらき」という存在しない言葉がテーマのキーワードになっています。

ON READINGもエッセイを寄稿しております。

―――

「待つ」はどうしても受け身に感じてしまう言葉なので、悲惨な戦争が世界のあちこちで起こり、私たちの生活を危ぶむ政治的・社会的な問題が降り積もる今この瞬間に「待つ」なんてそんな悠長なことを......と思わないこともありません。日々を過ごしていると、「いま動かないでいいのか?」とせき立てられる気持ちがほとんどです。ただそれでも、「待つ」には可能性があると思います。私たちがこの本で及んだ「待つ」は、ただ独りよがりに受け身でいる状態ではなく、抵抗としての小休止、あるいはよりよく生きるための祈りのようなものでした。また、ご寄稿いただいた作品には、日常の中でふいに訪れる「待つ」仕草の愛らしさや虚しさがさまざまに描かれています。待ちながら、心や体をひらいておくこと。場や機会をひらきながら、偶然を待つこと。私たちはそんな「待ちびらき」を実践し続けてみます。
(編集後記より)



■Contents
カバーイラスト|西村ツチカ

【雑談と言葉遊び】
青松輝×島口大樹×瀬口真司

【インタビュー】
ダ・ヴィンチ・恐山
二ノ宮隆太郎

【哲学対話】
永井玲衣

【寄稿】
大橋裕之[マンガ]
小原晩[小説]
黒田杏子(ON READING)[エッセイ]
布施琳太郎[小説]
葉山莉子[エッセイ]

【編集部の創作】
硬井グミ[小説]
もりみわこ[詩]
縞馬は青い[小説]

【プライベートビーチより(巻末企画)】
・友人・知人に聞いた「あれってなんだったんだろう?」な出来事を16本収録
・編集部カルチャーレビュー(『花の在りか』『ラジオ下神白』)