【サイン本】湖まで / 大崎清夏
19cm×12cm 160P
初回入荷分サイン入り
いまを生き、いまを描く詩人・大崎清夏による、詩と散文のさきに見出された光り溢れる初めての書き下ろし連作小説集。ひとと出会い、土地に触れ、わたしはわたしになっていく。みずからの世界の扉をひらく全5篇。
歩いていった先に大きな水の塊があることは安心だった。
海でも川でも湖でも。
*
出会った日が記念日になるほどの特別な出会いが、人生に何度あるだろう。
けれどもいまの私は、記念日の日付や出会いの瞬間のドラマよりもっと別のものに憧れている。それはもっと連綿と伸びて続いてゆく何か、日付では数えたり示したりできない、コーヒーの湯気とか、使い古した毛布のやわらかさとか、夜眠る前にひらく本のページが浮ついてつくる影とか、そういうものを共有することのほうに宿る何かだ。
初回入荷分サイン入り
いまを生き、いまを描く詩人・大崎清夏による、詩と散文のさきに見出された光り溢れる初めての書き下ろし連作小説集。ひとと出会い、土地に触れ、わたしはわたしになっていく。みずからの世界の扉をひらく全5篇。
歩いていった先に大きな水の塊があることは安心だった。
海でも川でも湖でも。
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出会った日が記念日になるほどの特別な出会いが、人生に何度あるだろう。
けれどもいまの私は、記念日の日付や出会いの瞬間のドラマよりもっと別のものに憧れている。それはもっと連綿と伸びて続いてゆく何か、日付では数えたり示したりできない、コーヒーの湯気とか、使い古した毛布のやわらかさとか、夜眠る前にひらく本のページが浮ついてつくる影とか、そういうものを共有することのほうに宿る何かだ。