フェイルセーフ / 吉田恭大

フェイルセーフ / 吉田恭大

販売価格: 2,420円(税込)

数量:
16.4cm×11cm 156P


短歌の本質を問い、歌集の概念を打ち砕く、歌人、吉田恭大による待望の第2歌集。

前作、『光と私語』(2019年)は、短歌界にとどまらず大きな話題となり、第54回造本装幀コンクール読者賞受賞、日本タイポグラフィ年鑑2020入選を達成。現代における都市の浮遊感にいっそうの磨きをかけて書き綴る圧巻の歌群。

多くの人が長い年月をかけて育んできたこの詩形で、優れた短歌や面白い歌集がこれだけ世間に溢れていても、いまだに自分しかできない表現の余地が残されている――
(「あとがき」より)

装釘・本文レイアウトは、前作同様に、山本浩貴+h(いぬのせなか座)が手掛けています。


――収録作品より――

鈴の音がするのは鈴をつけた猫 見たことはないけどたぶん白

自販機はみな道の面を向いて立ちわたしの帰路を照らしてやまず

見晴らしの良いところまで歩くとき、上から見えてくるのも景色

歳月は、それからここにある力 誰かの締めた蛇口の固さ

終日をやることのない人間が座ったままで運ばれてゆく