あの日の海 / 染野太朗
19cm×10cm 168P
現代短歌の重要な歌集を復刊し新装版として刊行していくシリーズ『現代短歌クラシックス』。
教師としての視点から、みずみずしい若者たちの心の機微や、自身の鬱時の感情、様子を詠み、第18回日本歌人クラブ新人賞を受賞した『あの日の海』が装いあらたに復刊。
カーテンに春のひかりの添う朝(あした)はじめて見たり君の歯みがき
含み笑いをしながら視線逸らしたる生徒をぼくの若さは叱る
さびしさを押しつけたから君はもう静かな海をぼくに見せない
掌の中に燃ゆるさびしさ 点さんと花火さがせどさがせども闇
生徒らの脳に蛍があふれいて進学試験の教室ぬくし
パキシルに統べられぼくの脳(なずき)にもセロトニン舞うゆあーんゆよーん
現代短歌の重要な歌集を復刊し新装版として刊行していくシリーズ『現代短歌クラシックス』。
教師としての視点から、みずみずしい若者たちの心の機微や、自身の鬱時の感情、様子を詠み、第18回日本歌人クラブ新人賞を受賞した『あの日の海』が装いあらたに復刊。
カーテンに春のひかりの添う朝(あした)はじめて見たり君の歯みがき
含み笑いをしながら視線逸らしたる生徒をぼくの若さは叱る
さびしさを押しつけたから君はもう静かな海をぼくに見せない
掌の中に燃ゆるさびしさ 点さんと花火さがせどさがせども闇
生徒らの脳に蛍があふれいて進学試験の教室ぬくし
パキシルに統べられぼくの脳(なずき)にもセロトニン舞うゆあーんゆよーん