柴犬二匹でサイクロン / 大前粟生
19cm×13cm 144P
『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』『おもろい以外いらんねん』『きみだからさびしい』などで知られる作家、大前粟生による初めての短歌集。
小説を書いて生きていく中で忘れてしまいがちな自分自身の「時間や生活、体だったりを、言葉でもって取り戻すため」(本書「あとがき」より)に詠んだ歌、約230首を収録しています。
【収録歌より】
お互いにワンパンし合う関係で倒れた場所を花園とせよ
この痣を月に結んで大丈夫とびひざげりの妄想をする
棺桶に詰められるならパフェに似た佇まいでと約束の夏
ポカリスエット突然に目減りして光の代わりに光が入る
晩年はふいに浮上すたとえば鳥たとえば歌の途中で焦げて
ほがらかな血液の流れ悲しみは取り除けないからめぐらしてみる
『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』『おもろい以外いらんねん』『きみだからさびしい』などで知られる作家、大前粟生による初めての短歌集。
小説を書いて生きていく中で忘れてしまいがちな自分自身の「時間や生活、体だったりを、言葉でもって取り戻すため」(本書「あとがき」より)に詠んだ歌、約230首を収録しています。
【収録歌より】
お互いにワンパンし合う関係で倒れた場所を花園とせよ
この痣を月に結んで大丈夫とびひざげりの妄想をする
棺桶に詰められるならパフェに似た佇まいでと約束の夏
ポカリスエット突然に目減りして光の代わりに光が入る
晩年はふいに浮上すたとえば鳥たとえば歌の途中で焦げて
ほがらかな血液の流れ悲しみは取り除けないからめぐらしてみる