ベンヤミン・コレクション〈1〉近代の意味 / ヴァルター・ベンヤミン

ベンヤミン・コレクション〈1〉近代の意味 / ヴァルター・ベンヤミン

販売価格: 1,650円(税込)

文庫判 687P

ドイツの思想家、ヴァルター・ベンヤミンがこれまでに発表してきたテキスト、論考をテーマごとに編纂、新訳したアンソロジー。

ベンヤミンは、その思索の全体を通じて近代の「原史」(Urgeschichte)をイメージし続けた。ゲーテの『親和力』に見出される「アウラ的なもの」、そこからの断絶の最初のラディカルな顕われ(近代の転回)としてのボードレールの諸作品、さらに近代からの決定的な覚醒を告げる、シュルレアリスム、ブレヒト、複製芸術という非アウラ的芸術。また、パリの近代ないしボードレール捉えるまなざしに重なるように映し出されるバロック・アレゴリーの精神。

近代における美的経験の変容を縦軸に構成する、新編・新訳のアンソロジー。


<目次>
言語一般および人間の言語について
ゲーテの『親和力』
アレゴリーとバロック悲劇
パリ―十九世紀の首都
セントラルパーク
ボードレールにおけるいくつかのモティーフについて
シュルレアリスム
ベルト・ブレヒト
叙事演劇とは何か
写真小史
複製技術時代の芸術作品
歴史の概念について