植物コロニー体系から導く境界の諸原理 / 狩野岳朗
25cm×18cm 34P
本の装画やアパレルブランドとのコラボ、ワークショップ、ライブ、個展での作品発表など、多方面で活躍中の画家、狩野岳朗による作品集。
本作は、2021年にNADiff Window Galleryで開催した個展にあわせて制作したもの。
木を描くことから絵画制作を始めたという狩野岳朗は、公園やベランダから木や植物の構造を観察し、「野外研究スケッチ」を重ねていくなかで、自身(人)と木々が持つ存在の捉え方について考えるようになりました。本書は、その思考の軌跡を記したもの。
――――
私から見ると木は止まっているように見える
木は私より長い間生きているので
時間軸では木の方が広範囲に移動しているといえよう
となると、あちらからすると
私は止まっているようではないだろうか
それはどちらが止まっている、ということではなく
A(こちらの流れ)とB(あちらの流れ)では
存在の捉え方が違うかもしれないということである
そうだと仮定し、Bの体系を紐解きその内側から
Aを考えることによって
境を表象する実験をしてみる
狩野岳朗
狩野岳朗 Takero Kano
1975年、群馬県生まれ。画家。植物や自然を観察し、生命感を探りながら抽象絵画を制作する。個展での作品発表の他、ワークショップやライブ活動、書籍の装画やアパレルブランドとのコラボなどを手がける。2011年、古物、制作物を扱うIONIO&ETNAを立上げる。「接待の手土産 2018-2019 」ぐるなび「こちら秘書室」「僕の音楽畑にようこそ」服部克久 著、「晴れたり曇ったり」川上弘美 著、「哲学散歩」木田 元 著などの装画、Number連載 西川美和エッセイの挿絵やアパレルブランド「sneeuw」とのコラボレーション等。
本の装画やアパレルブランドとのコラボ、ワークショップ、ライブ、個展での作品発表など、多方面で活躍中の画家、狩野岳朗による作品集。
本作は、2021年にNADiff Window Galleryで開催した個展にあわせて制作したもの。
木を描くことから絵画制作を始めたという狩野岳朗は、公園やベランダから木や植物の構造を観察し、「野外研究スケッチ」を重ねていくなかで、自身(人)と木々が持つ存在の捉え方について考えるようになりました。本書は、その思考の軌跡を記したもの。
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私から見ると木は止まっているように見える
木は私より長い間生きているので
時間軸では木の方が広範囲に移動しているといえよう
となると、あちらからすると
私は止まっているようではないだろうか
それはどちらが止まっている、ということではなく
A(こちらの流れ)とB(あちらの流れ)では
存在の捉え方が違うかもしれないということである
そうだと仮定し、Bの体系を紐解きその内側から
Aを考えることによって
境を表象する実験をしてみる
狩野岳朗
狩野岳朗 Takero Kano
1975年、群馬県生まれ。画家。植物や自然を観察し、生命感を探りながら抽象絵画を制作する。個展での作品発表の他、ワークショップやライブ活動、書籍の装画やアパレルブランドとのコラボなどを手がける。2011年、古物、制作物を扱うIONIO&ETNAを立上げる。「接待の手土産 2018-2019 」ぐるなび「こちら秘書室」「僕の音楽畑にようこそ」服部克久 著、「晴れたり曇ったり」川上弘美 著、「哲学散歩」木田 元 著などの装画、Number連載 西川美和エッセイの挿絵やアパレルブランド「sneeuw」とのコラボレーション等。