オールアラウンドユー / 木下龍也
17.6cm×11.2cm 144P
※表紙は数色パターンあります(こちらで選ばせていただきますのでご了承ください)
今、最も注目される現代歌人の一人、木下龍也による第3歌集。
詩人・谷川俊太郎との対談の模様をリーフレットとして同封。
●収録歌より10首
詩の神に所在を問えばねむそうに答えるAll around you
昔より優しくなった死にたさに「どうしたんだ?」と問いかける夜
生きてみることが答えになるような問いを抱えて生きていこうね
ねむれないおまえのためにできるのは灯りをひとつひとつ消すこと
波ひとつひとつがぼくのつま先ではるかな旅を終えて崩れる
雪だったころつけられた足跡を忘れられないひとひらの水
はなびらはやさしい地雷 踏むたびに胸のあたりがわずかに痛い
目を上下上下上下と動かして百年前の詩をうすくむく
ひっぱってくれるタイプの犬だったときおりぼくにふりむきながら
鈴を手で包んでそっと揺らしたらちいさくにぶいぼくだけの音
木下龍也(きのした・たつや)
1988年山口県生まれ。歌人。 歌集に『つむじ風、ここにあります』、『きみを嫌いな奴はクズだよ』(共に書肆侃侃房)。岡野大嗣との共著『玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ』、谷川俊太郎と岡野大嗣との共著『今日は誰にも愛されたかった』、『天才による凡人のための短歌教室』、『あなたのための短歌集』がある。
※表紙は数色パターンあります(こちらで選ばせていただきますのでご了承ください)
今、最も注目される現代歌人の一人、木下龍也による第3歌集。
詩人・谷川俊太郎との対談の模様をリーフレットとして同封。
●収録歌より10首
詩の神に所在を問えばねむそうに答えるAll around you
昔より優しくなった死にたさに「どうしたんだ?」と問いかける夜
生きてみることが答えになるような問いを抱えて生きていこうね
ねむれないおまえのためにできるのは灯りをひとつひとつ消すこと
波ひとつひとつがぼくのつま先ではるかな旅を終えて崩れる
雪だったころつけられた足跡を忘れられないひとひらの水
はなびらはやさしい地雷 踏むたびに胸のあたりがわずかに痛い
目を上下上下上下と動かして百年前の詩をうすくむく
ひっぱってくれるタイプの犬だったときおりぼくにふりむきながら
鈴を手で包んでそっと揺らしたらちいさくにぶいぼくだけの音
木下龍也(きのした・たつや)
1988年山口県生まれ。歌人。 歌集に『つむじ風、ここにあります』、『きみを嫌いな奴はクズだよ』(共に書肆侃侃房)。岡野大嗣との共著『玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ』、谷川俊太郎と岡野大嗣との共著『今日は誰にも愛されたかった』、『天才による凡人のための短歌教室』、『あなたのための短歌集』がある。