早稲田古本劇場 / 向井透史
19cm×13cm 380P
早稲田の古本屋「古書現世」の二代目店主、向井透史が綴った2010年8月から2021年12月の古本屋稼業の徒然なる日々の記録。
柔道に明け暮れる高校生活を送った後、なんとなく手伝っているうちに父親が独立開業した「古書現世」を受け継ぐことに。しかし、蓋を開けてみればそこには既に多額の負債が。しかし、本も売れないし、土地柄なのか、古本屋という店柄なのか、やたらと変わった人たちがやって来る。古本業界のリアルな厳しさをのぞかせながら、著者のある種ドライな視点と淡々とした記述にはユーモアが宿っていて、思わずフフフとなってしまう場面も。諦念とほんの少しの希望が綯い交ぜになった、素晴らしい日記文学。
「閉店後、シャッターを下ろした店内で仕事をしている。軽い孤独感に包まれて、本に値段をつけている。今年も、その繰り返しを地道にやっていくしかないのだ。」
(本文より)
早稲田の古本屋「古書現世」の二代目店主、向井透史が綴った2010年8月から2021年12月の古本屋稼業の徒然なる日々の記録。
柔道に明け暮れる高校生活を送った後、なんとなく手伝っているうちに父親が独立開業した「古書現世」を受け継ぐことに。しかし、蓋を開けてみればそこには既に多額の負債が。しかし、本も売れないし、土地柄なのか、古本屋という店柄なのか、やたらと変わった人たちがやって来る。古本業界のリアルな厳しさをのぞかせながら、著者のある種ドライな視点と淡々とした記述にはユーモアが宿っていて、思わずフフフとなってしまう場面も。諦念とほんの少しの希望が綯い交ぜになった、素晴らしい日記文学。
「閉店後、シャッターを下ろした店内で仕事をしている。軽い孤独感に包まれて、本に値段をつけている。今年も、その繰り返しを地道にやっていくしかないのだ。」
(本文より)