アジアを読む文芸誌『オフショア』第三号

アジアを読む文芸誌『オフショア』第三号

販売価格: 1,650円(税込)

数量:
19cm×13cm  174P

様々な寄稿者を迎え、アジアのインディー音楽やインディペンデントなアート・シーンをはじめとする様々なカルチャーを、エッセイや論考、創作などを通じて紹介していく「アジアを読む」文芸誌『オフショア』の第三号。

フィリピンでの日本軍の加害の歴史や現地の格差問題をリサーチし、屋台をひきながらスラムを移動するパフォーマンス「たこを焼く」の演出家、武田力。インドネシアの研究者、金悠進。友田とんのマレーシア駐在記。台湾で1990年代に巻き起こった地下ラジオ運動。香港にルーツをもつ「さちよさん」のインタビュー。関東大震災時の朝鮮人虐殺を悼む伝統芸能、プンムル。中国伝統劇の研究者、長嶺亮子のエッセイ「わたしと、中国の幾つかのこと」。

極個人的なそれぞれの立場から見た「アジアの今」。音楽、アート、カルチャーを通してのカジュアルな交流のその一歩向こう側に踏み出して、日本とアジアの関係の適切な積み重ね方を探ります。

オフショアが掲げる「後ろを振り返りながら前を向く」。
その態度が今こそ、必要だと改めて思います。


掲載内容(掲載順)
■武田力インタビュー「分断を越えるための演出術――俳優と民俗芸能の経験から」聞き手・構成:山本佳奈子
■「芸術と力 ジョグジャカルタの知」金悠進 
■「私は如何にして心配するのを止めてマレーシアの生活を楽しむようになったか」友田とん
■連載・第三回「台湾における市民による地下メディア実践と民主化との関係――1990年代の台湾の地下ラジオ運動を軸として」『巻き起こった地下ラジオ旋風』和田敬 
■聞き書き・第三回「営業のさちよさん」檀上遼 
■「プンムルと追悼――演奏を通じた加害の歴史の語りなおし」齊藤聡
■「わたしと、中国の幾つかのこと」長嶺亮子

表紙装画:胡 沁迪(フー・チンディ)
ロゴ・表紙デザイン:三宅 彩