工芸青花 19号

工芸青花 19号

販売価格: 22,000円(税込)

30cm×21cm 256P
45R製麻布張り上製本|見返し手漉和紙(小川和紙)
望月通陽の型染絵を貼付したページあり
限定1200部


『芸術新潮』『とんぼの本』などの編集を手掛けてきた編集者、菅野康晴さんが新たに立ち上げた「工芸」の雑誌。雑誌といっても布張り、ハードカバーで限定1000部と、もうこの本そのものが、ある種の工芸品のようなものかもしれません。

世代を問わず、骨董、工芸、建築をもう一歩、深く味わうための指南書です。

今号は昨年11月に逝去した坂田和實(古道具坂田)の追悼号。

「古道具坂田」は東京の目白にあった、1973年から2020年までつづいた骨董店。本書では、2000年代以降の日本の骨董界、工芸界に多大な影響を与えた坂田和實という人の思想や人柄を、坂田に関わりの深かった人たちが、「古道具坂田」でもとめたモノや由来の品々を通じて伝えている。


目次

1|古道具坂田と私−旧友
・坂田さんのばか 望月通陽
・好きなもの、美しいものを選ぶモノサシ 坂田和實
・補記 菅野康晴
・大輪眞之/中村好文/望月通陽

2|古道具坂田と私−客
・坂田さんが連れてきてくれたもの 小池一子
・西洋古道具の美 尾久彰三
・骨董屋さんの主張 青柳恵介
・補記 菅野康晴
・小池一子/尾久彰三/青柳恵介/大久保満男/馬越可津子/佐藤辰美

3|古道具坂田と私−作家
・おいしいお茶 柚木沙弥郎
・日本人の自画像 村上隆
・美の遍在−坂田和實考 杉本博司
・緊張と栄養 奥山晴日
・坂田さんと川瀬さん 片柳草生
・補記 菅野康晴
・柚木沙弥郎/村上隆/井上保美/片柳草生/川瀬敏郎

4|古道具坂田と私−骨董商
・露の呼鈴 青井義夫
・映画とシャツ 高木孝
・小谷さんと坂田さん 勝見充男
・ソウルの店 安東敬三
・プレシャスなもの 柏原美也子
・坂田さんとパリ 多治見武昭
・種蒔く人 西坂晃一
・青井義夫/高木孝/勝見充男/安東敬三/柏原美也子/多治見武昭

5|古道具坂田と私−評者
・古道具という革命−「骨董誕生」展のこと 矢島新
・坂田和實と柳宗悦 月森俊文
・古道具坂田と生活工芸 土田眞紀
・「美術」の外の美 沢山遼
・九州の人−岩田圭介・美智子、関昌生の話 高木崇雄
・矢島新/月森俊文/土田眞紀/沢山遼/高木崇雄/日置路花

・坂田和實|年譜
・坂田和實|文献目録

連載 Series
・ロベール・クートラスをめぐる断章群13 堀江敏幸
精華抄
小川和紙 若菜晃子
扉の絵 望月通陽