LAND / 富澤大輔
17.7cm×12.8cm 168P
初版200部
台湾生まれの写真家、富澤大輔による写真集。
今作『LAND』は、2023年の夏の1ヶ月間、富澤の故郷である台湾を写した新作写真で構成されます。
コロナ禍により3年半以上も帰ることがかなわなかった台湾の街への富澤の“まなざし”と“あしどり”は、帰郷のよろこび/撮影のよろこびにあふれ、写真の端々にそのよろこびがキラキラとひかっています。
2020年から続いた『字』『平行写真』『遊回』の三部作は、写真の表現方法の極地を探り突き進んだ写真群でしたが、
今作では、大好きな土地をたのしく撮る、“シャッターを押すという行為の純粋さ”が写真集をみたします。
日々、SNSを通して、顔の見えない“誰か”のための、なんらかの“欲”をかりたてるために撮られた写真を目にするなかで、しらずしらずのうちに忘れていた「写真」を思いだし、つい自分も、家に帰る途中の道ばたで「写真」を撮りたくなってしまう……。そんな写真集です。
---
『字』と『平行写真』、そして『遊回』を通して〝字ぽい写真〞というわけのわからないジャンルに三年ほど打ち込んでいたこともあり、ちょっと別な事がしたいなという気分だった。
縦位置の写真ばかり撮っていたので、目が全くもって〝字ぽい遊回な写真〞に順応してしまい、道具を変える事にした。大学二年の頃に仕送りを叩いて買った二眼レフを整備し直し、今回のためにもう一台仕入れた。6×6フォーマットなら縦も横も無いし、以前からちゃんと使ってみたいと思ってたこともあり、モチベーションを保つのにちょうどよかった。
また、LANDに収録した158枚の写真は全て薛大輔として撮影した。薛は僕が台湾で名乗る時に使うもう一つの本名である。
GALAPA Programを始める前、手製本を一冊だけ作っては母や親戚に見せていただけの頃に立ち戻って楽しくカメラをぶん回した。結果、とても楽しかった。いつまでも続かないとわかりつつ。
(富澤大輔)
初版200部
台湾生まれの写真家、富澤大輔による写真集。
今作『LAND』は、2023年の夏の1ヶ月間、富澤の故郷である台湾を写した新作写真で構成されます。
コロナ禍により3年半以上も帰ることがかなわなかった台湾の街への富澤の“まなざし”と“あしどり”は、帰郷のよろこび/撮影のよろこびにあふれ、写真の端々にそのよろこびがキラキラとひかっています。
2020年から続いた『字』『平行写真』『遊回』の三部作は、写真の表現方法の極地を探り突き進んだ写真群でしたが、
今作では、大好きな土地をたのしく撮る、“シャッターを押すという行為の純粋さ”が写真集をみたします。
日々、SNSを通して、顔の見えない“誰か”のための、なんらかの“欲”をかりたてるために撮られた写真を目にするなかで、しらずしらずのうちに忘れていた「写真」を思いだし、つい自分も、家に帰る途中の道ばたで「写真」を撮りたくなってしまう……。そんな写真集です。
---
『字』と『平行写真』、そして『遊回』を通して〝字ぽい写真〞というわけのわからないジャンルに三年ほど打ち込んでいたこともあり、ちょっと別な事がしたいなという気分だった。
縦位置の写真ばかり撮っていたので、目が全くもって〝字ぽい遊回な写真〞に順応してしまい、道具を変える事にした。大学二年の頃に仕送りを叩いて買った二眼レフを整備し直し、今回のためにもう一台仕入れた。6×6フォーマットなら縦も横も無いし、以前からちゃんと使ってみたいと思ってたこともあり、モチベーションを保つのにちょうどよかった。
また、LANDに収録した158枚の写真は全て薛大輔として撮影した。薛は僕が台湾で名乗る時に使うもう一つの本名である。
GALAPA Programを始める前、手製本を一冊だけ作っては母や親戚に見せていただけの頃に立ち戻って楽しくカメラをぶん回した。結果、とても楽しかった。いつまでも続かないとわかりつつ。
(富澤大輔)