先人は遅れてくる パリのガイドブックで東京の町を闊歩する3 / 友田とん

先人は遅れてくる パリのガイドブックで東京の町を闊歩する3 / 友田とん

販売価格: 1,870円(税込)

数量:
18cm×10cm 114P
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パリのガイドブックをひたすらに読んで、世界の見え方が変わった「私」で東京を歩き、新たな発見を探し求めるユニークな試みを綴ったエッセイ集。

コロナ渦中の町を歩き、近所で見かけた看板の言葉をきっかけに本当の言葉探しをはじめた「私」は、町を歩き、弘法大師と高野山から、『オズの魔法使い』、松任谷由実のドキュメンタリー番組、『西遊記』など何かを求める旅の物語に思いを馳せるうちに、半導体エンジニアの職へと導かれた出会いの記憶へと至って……。過去の出来事や読んだ小説の断片を芋づる式に思い出していくことで、予想もしなかったところへとたどり着いてしまう。そうした体験の至福をユーモアあふれる文体で綴った一冊。


友田とん(ともだ・とん)
作家、編集者。京都府生まれ。可笑しさで世界をすこしだけ拡げるひとり出版レーベル「代わりに読む人」代表。博士(理学)。大学では経済学、大学院では数学(位相幾何学)を研究し二〇〇七年に博士(理学)を取得。企業でコンピュータサイエンスの研究者・技術者として勤務する傍ら、『『百年の孤独』を代わりに読む』を文学フリマ東京で発表。自著のほか『うろん紀行』(わかしょ文庫)、『アドルムコ会全史』(佐川恭一)、文芸雑誌『代わりに読む人』を刊行している。著書に『『百年の孤独』を代わりに読む』『パリのガイドブックで東京の町を闊歩する』シリーズ(代わりに読む人)。他、寄稿多数。柏書房のWEB マガジンにて「地下鉄にも雨は降る」を連載中。敬愛する作家はガルシア= マルケスと後藤明生。