どうすればよかったか? / 藤野知明
19cm×13cm 200P
統合失調症の症状が現れた姉を、両親は医療から遠ざけ、南京錠をかけて家に閉じ込めた。「お姉ちゃん、最近どうしてた?」優しかった姉の返事を、私はカメラを回しながら待ち続けた。
家族のあり方を問い、人生のままならなさを突き付ける衝撃の実話。
医学部に通うほど優秀だったが、統合失調症の症状が現れて突然叫びだした姉。姉を「問題ない」と医療から遠ざけ南京錠をかけて家に閉じ込めた、医師で研究者の両親。そして変わってしまった姉を心配し、両親の対応に疑問を感じながらもどうすることもできずにいた弟。20年にわたって自身の家族にカメラを向け続けた弟・藤野知明監督によるドキュメンタリー映画『どうすればよかったか?』は、公開と同時に大きな反響を呼び、異例の大ヒットを記録した。
本書では、映画に入れることを断念したショッキングな家族の事実をはじめ、家族と過ごした時間の中で味わった悲しみ、怒り、混乱、葛藤、喜び、希望など、映像では伝えきれなかった様々な思いを監督自身の率直な言葉で明かしている。 息を呑むような衝撃とともに突き付けられるのは、「家族とは?」「人生とは?」、そして「どうすればよかったか?」という答えのない問い――。
ままならない思いを抱えながら、それでも誰かと生きようとする、すべての人に捧げるノンフィクション。
〈「はじめに」より〉
タイトルの『どうすればよかったか?』は編集中にずっと頭にあったイメージを言葉にしたものです。観客にも考えてもらいたくて問いの形になっていますが、姉については最初の三十分で答えを出しました。
姉を一日でも早く精神科に受診させるべきだった。
私が今もわからないのは、両親を説得するまでに二十五年もかかってしまったのはなぜか、ということです。
統合失調症の症状が現れた姉を、両親は医療から遠ざけ、南京錠をかけて家に閉じ込めた。「お姉ちゃん、最近どうしてた?」優しかった姉の返事を、私はカメラを回しながら待ち続けた。
家族のあり方を問い、人生のままならなさを突き付ける衝撃の実話。
医学部に通うほど優秀だったが、統合失調症の症状が現れて突然叫びだした姉。姉を「問題ない」と医療から遠ざけ南京錠をかけて家に閉じ込めた、医師で研究者の両親。そして変わってしまった姉を心配し、両親の対応に疑問を感じながらもどうすることもできずにいた弟。20年にわたって自身の家族にカメラを向け続けた弟・藤野知明監督によるドキュメンタリー映画『どうすればよかったか?』は、公開と同時に大きな反響を呼び、異例の大ヒットを記録した。
本書では、映画に入れることを断念したショッキングな家族の事実をはじめ、家族と過ごした時間の中で味わった悲しみ、怒り、混乱、葛藤、喜び、希望など、映像では伝えきれなかった様々な思いを監督自身の率直な言葉で明かしている。 息を呑むような衝撃とともに突き付けられるのは、「家族とは?」「人生とは?」、そして「どうすればよかったか?」という答えのない問い――。
ままならない思いを抱えながら、それでも誰かと生きようとする、すべての人に捧げるノンフィクション。
〈「はじめに」より〉
タイトルの『どうすればよかったか?』は編集中にずっと頭にあったイメージを言葉にしたものです。観客にも考えてもらいたくて問いの形になっていますが、姉については最初の三十分で答えを出しました。
姉を一日でも早く精神科に受診させるべきだった。
私が今もわからないのは、両親を説得するまでに二十五年もかかってしまったのはなぜか、ということです。
