暗いとも明るいとも / 山階基
13cm×18cm 78P
これまでに歌集『風にあたる』、『夜を着こなせたなら』を発表、暮らしの手ざわりと明暗を深く、かろやかに詠む歌人・山階基による初めての日記集。2024年秋から2025年春にかけての日記を収録。
ーーー
十三時間ほどねむっていた。たっぷりねむったあとはいつも、睡眠が足りていたことなんていちどもなかったのかもしれないと思う。台所に行くと、作業台の上に、右に大きくはみ出したぼろい棚が置いてある。あらためてへらへらしてしまう。棚を置くと空間ができる。棚のなかはもちろん、はみ出したぶんものを置くことができ る面積も増えている。まずは、重心になる左のほうに料理の本をおさめる。台に散らばっていたものを棚の上に、流し台の近くに置いておきたかった道具を棚の右のほうに移す。作業台はひろびろとしてなにもない。いまの状態をこころにとどめてそのまま使っていきたい。
(2025年1月28日(水)の日記より)
これまでに歌集『風にあたる』、『夜を着こなせたなら』を発表、暮らしの手ざわりと明暗を深く、かろやかに詠む歌人・山階基による初めての日記集。2024年秋から2025年春にかけての日記を収録。
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十三時間ほどねむっていた。たっぷりねむったあとはいつも、睡眠が足りていたことなんていちどもなかったのかもしれないと思う。台所に行くと、作業台の上に、右に大きくはみ出したぼろい棚が置いてある。あらためてへらへらしてしまう。棚を置くと空間ができる。棚のなかはもちろん、はみ出したぶんものを置くことができ る面積も増えている。まずは、重心になる左のほうに料理の本をおさめる。台に散らばっていたものを棚の上に、流し台の近くに置いておきたかった道具を棚の右のほうに移す。作業台はひろびろとしてなにもない。いまの状態をこころにとどめてそのまま使っていきたい。
(2025年1月28日(水)の日記より)
